目標地点は受験突破のその先、
「自分で自分の人生を切り拓き、自ら幸せになれる力」を身につけ、
「幸せに働ける社会人」になるための、

総合的な教育支援を行っています、
プロ家庭教師/教育コンサルタントの三宮です♪

 

さて、今年もこの季節がやってまいりました。

塾対象の学校説明会!

学校の校風や特徴を知ることももちろんですが、
保護者や生徒向けの説明会と違い、

教育関係者にとっては、受験の内部情報を得るための需要な機会でもあります。


大学受験は全国区でやるものなので良いのですが、
中学・高校受験はその地域(県や市)によって、大きく違いますから、その土地を知っておく必要があります。

北九州から福岡に来て数年。
福岡での学校説明会に参加したり、この地域の中高生を受け持つことで、随分と詳しくなりました。

 

受験のシークレット情報入手の目的もあるので、今年もできるだけ多くの学校に参加しようと思っています。

 

 

さて、今年のトップバッター

福岡大学附属若葉高等学校

 

こちらは、2019年に共学になって、今年で2期生が卒業して、
共学の若葉、として落ち着いてきた印象。

学校全体の雰囲気や校風、特徴、メリット、校内見学の様子などは、
これまで過去のブログでかなり書いてきましたので、
詳しく知りたい方はそちらをさかのぼって見ていただいて、


ここでは、説明会で得られた新たな情報などを中心に、
いつもとは少し違った感じで書いていきます。

 

〜過去ブログ〜

2022年(共学化して第1期卒業生の大学入試合格実績、学校の歴史を知る資料室の写真など)
https://sannomiya-s.com/uncategorized/wakaba2022.html

2021年(1〜3年まで完全共学化の完成年。この学校に向く子など)
https://sannomiya-s.com/uncategorized/schoolreport-wakaba.html

2020年(なぜ高大一貫教育なのか、その背景にある日本の大学生の現状課題など)
https://ameblo.jp/kotosa-taro/entry-12624445978.html

 

 

「高大一貫教育」と「部活」が際立つ若葉

最初に紹介されていましたが、部活動の実績は今年もすごいですね。
「水泳部、インターハイ優勝!」
「陸上部、円盤投げ日本一!」
などなど・・

ダンス部以外でも、多くの部活動実績を紹介されていました。

今年も、学校の正門のところに、部活の実績がたくさん掲げられていました。

 

 

ちなみに、

今年度の全校生徒数1426名。
女子55%、男子45%

だ、そうです。

 

 

令和5年度大学入試合格実績

 

福岡大学の附属校として、
大学へ繋がる高大一貫教育を行っているのが特徴の若葉。

生徒の半分くらいが福岡大学に進学しています。

福大合格者の213名は、のべ人数ではなく、実績数。
ここが超ポイントです!

これまで20年以上、福岡大学を受験する高校生もたくさん受け持ってきましたから、
その難易度の推移はよくよく分かっていますが、

現在、福岡大学は、

公募推薦での合格率35%
一般での合格率30%

の、大学です。


最近はかなり減りましたが、大昔のイメージで「福大くらいは・・」などとイメージされる親御さんがたには、正直困ってました(笑)

福大に限らず、受験全体にも言える事なんですが、
そういうナメた姿勢だと、大学は受からないです。


福大の推薦枠は、生徒の73%にあたる枠
十分数準備されていますが、

皆が福大を目指すかというとそういうわけでもなく、
それ以上の大学やその他の大学を目指す子も結構いるとのことで、
そのうえでの、福大進学が50%前後とのことです。

 

 

スーパー特進コースの特記事項

・進研の大学入試共通テスト模試7月、偏差値66以上達成率9.5%(周辺校と比べても高い)

一般入試での大学受験希望者94.4%   指定校希望者5.6%
(上を目指した意識の高い子が多い)

・現役での大学合格100%

 

 

グローバルコースの特記事項

3ヶ月の海外語学研修が特徴的。今年はニュージーランド。
入学者アンケートでは、語学研修があることでこの学校を選んだ子が一番多い。

・ネイティブの先生がクラス専属の副担任。

・卒業までに英検2級以上の取得を目指す。

・今年度、東京外語大学、上智大学の合格者あり。

・大学現役合格100%

 

 

高大一貫コースの特記事項

高大一貫教育により、普通の高校にはない、大学と連携した課題研究など、特徴的な授業あり。

・福大だけでなく、福大以外にも指定校推薦あり。

入学者の7割は専願で入学。併願は3割未満。福岡の私立でも、第一希望での入学者が圧倒的に多い。

福大合格者176名。高大一貫コースとはいえ、福大以外にも、西南など幅広い大学の合格あり。

・文武両道を掲げていて、入学者アンケートでは、福大の附属であることに続いて、部活を理由にこの学校を選んだ生徒が多い。

・大学に入りやすいことからの、生徒の緩みを防止するため、ICT教材を活用して課題配信をするなどして、継続的に学習に向かわせる工夫。

 

大学受験までしか関わらない方はどうかわかりませんが、

大学受験後の大学準備レッスン、大学生のレポート指導、などもやっている私からすると、
この学校の「課題研究」の授業は、個人的に、本当にポイント高いと思っています。

自分で問いを立てて、調べたりしながら、自分の見解を述べていく。
高校まではなかなかお目にかからないけれど、大学ではそれが学びの軸になる。

大学生がつまずくきっかけのひとつ。
大学に入ったはいいが、レポートが書けない、そのために留年しそう。
そういう子が、少なからず出てきます。

これは、高校までの教科学習とは全く違います。

で、テーマに合わせてレポートの書き方を細かく丁寧に教えてくれるとか、
大学でわざわざそんなことなんかしませんから、
自分で解決していかないといけません。

高校生のうちから、大学での学びの姿勢を作っていけるこの授業は、
本当に貴重だなと思います。

 

 

入試に関しての特記事項

・今回からWEB出願を採用。そのための準備中。

・面接試験なし。

たとえ専願でも、面接試験はありません。
当日の科目試験での点数が、全てです。

令和6年度の、各コースの合格目安の偏差値や得点率については、ここでの公開は控えます。

 

 

オープンキャンパス

今月、第1回目のオープンキャンパスが既に開催されていますが、前半の部と後半の部でそれぞれ1000名、
計2000名くらいの参加者がいたそうです!

かなりの人気っぷりですよね〜。

今後のオープンキャンパスと保護者説明会は以下のようになっています。

 

 

 

まとめ

私は、拠点を北九州から福岡エリアに移して以降、
共学化したばかりの頃から、若葉の学校説明会には毎年参加しています(女子校時代を私は知りません)

が、

数年前と比べて、学校の営業の仕方が変わってきたというか・・
ここ数年は、人気校特有の余裕、を感じるようになりました(笑)

その学校によって、説明会の雰囲気から感じられることも、
実はたくさんあるんですよ〜。


福大直結の高大一貫校プログラムと、共学化、
この新たな二つの取り組みによってかなり成功した学校、という印象を持っています。

そのうえ部活が強い!最近の実績もすごい!

さらには制服も、イーストボーイでホント可愛いし〜、
体操服はアンダーアーマー。

女子が学校を選ぶ際には、制服は、かなりポイントですからね。


学校の外観というか、雰囲気というか、そういったところも後押ししてるように思ってましたが、

実際に、
入学者アンケートで「学校の雰囲気」を、受験理由にあげている子もかなりいた、というのは「やっぱり〜」でした。

 

福岡では、中高一貫校などでなければ、
県立高校が第一志望、私立は第二志望、

という傾向がまだ残っていますが、
この学校には、その図式は成り立ちません。

入ってくる子たちは、圧倒的に、第一志望で受験した子たちです。


ちなみに、前回の入試では、

専願での倍率が、

スーパー特進コース 2.48倍
グローバルコース  1.94倍
高大一貫コース 1.38倍

本来であれば、入りやすいはずの専願。
募集人数が一番多く設定してある高大一貫コースですらも、この倍率です。

ちなみに、この中で一番倍率が低い、高大一貫コースは、
220人の募集に対して

受験者406名  うち 合格者295名。

倍率ではぼんやりでも、具体的な人数を見ると、その難易度がイメージできるかと思います。

 

いつもの説明会の会場に入った時、今年は、いつもより多くの椅子が準備されていて驚きました。
説明会後の、校内見学に参加される方も多くいらっしゃったようでした。

たくさんの塾から、先生方がこれだけ来られるということは、
それだけ狙っている子たちも多いということ。

 

こういうレベルの学校になってくると、難関校、というわけではなくとも、
皆早期からしっかり準備しています。


とはいえ、入試問題自体は特殊なものではなく、
県立に準じて基礎からしっかりと定着させて、土台を作っていれば解けるようなレベルの問題です。
毎回、学校側も、基礎力の重要性を言われています。

ですから、勉強はしやすいです。


中2までの子たちで、こちらの学校を候補に考える子は、
ここ数年の動向を踏まえたうえで、

今のうちからコツコツやって基礎をしっかり定着させるなどして、
早期から準備するようにしましょうね。

 

また、

福大に入りやすい、とはいっても、
当然のことですが、手放しで福大に行ける、ということではありません。

「入ってからの本人次第です。遊んでいたら福大には行けない。」

そう、説明会で強調されていました。


中学生のみなさんが、中学時代にやる勉強、高校受験のための勉強は、
その先、高校に入ってからもしっかりやっていけるだけの学力と学習習慣を身につけるためのもの、

でもあります。

ここを勘違いしていて、高校に入ってから落ちこぼれていく子も結構います。


そういうことも、知っておきましょう。

 

こちらの学校のオープンキャンパスや保護者説明会も、
早めに参加されることをオススメしますよ〜。

 

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

みなさんの学校選びの、参考になると嬉しいです♡