目標地点は受験突破のその先、

「自分で自分の人生を切り拓き、自ら幸せになれる力」を身につけた社会人になるための、総合的な教育支援を行っています、
プロ家庭教師/教育コンサルタントの三宮です♪

 

私はこれまで、不登校経験のある子たちをたくさん受け持ってきました。

不登校の子たちは、
中学在学中はなんとなくやり過ごせていても、
あるいはその先をなんとなくで、通信制などを選んで高校進学していても、

現実的に差し迫った問題になるのは、
卒業後、社会進出のために、具体的にどうするか?
というところ。

フリースクール、不登校の親の会、等々、世の中には様々な支援がありますが、

彼らにとっての問題の核心は、ズバリ、

将来を具体的にするための、「勉強」「進学」

学生にとっての勉強や進学は、自分の人生に大きく影響するものだと、本人も親御さん方も、認識されていると思います。
だから、こんなにたくさん、塾や家庭教師を利用する子たちがいるわけです。

不登校を経験している子たちへの学習支援と、それを担う教育者の役割は、本当に重要で責任が大きいなと思います。

 

それまでに必要な教科学習がなされておらず、それによって自分のその先の人生を築くことに大きなハンデを抱えてしまう、

そういう子たちをたくさん見てきました。

学校の勉強は関係ない、学歴がものを言わない時代になっているとはいえ、
本人たち自身が、「勉強してこなかった」という思いから、
心理的なネガティブな影響を受けているという時点で、ハンデになってしまうことも確かです。

そして、何か自分の将来にやりたいことが出てきて、専門学校、高校、大学など、行きたい学校が出てきた。
進学じゃなくても、この資格を取りたい!
となってきた場合も、

学校に入学するために、試験がある。
筆記試験がなくても、志望理由書を書いたり面接を受ける必要がある。

資格を取るにも、試験を受けてある一定以上の点数を取らないといけない。

その段階で、もうすでに強い緊張感が出てきたりします。

「これまで自分は勉強をやってきていないから・・」という思考が出てきて、それが自分の自信に繋げられなくなってしまう。

本人たちは、学校での授業を受けられずにそれまで勉強をやってこなかったことに対して、挫折感や劣等感、そして将来への不安を抱えています。

「勉強ができない(できていない)自分」
そういう認識が、自己肯定感を爆下げしていることに大きくつながっています。

それは、周囲の大人たちが思っている以上に、深刻です。

 

で、親御さんも、なんとか勉強ができるように、そしてその先どこかに進学できるようにと、塾や家庭教師をお願いする場面が出てきますね。

ですが、他者から勉強を教えてもらう過程で、傷を深くして途中でやめてしまった
といった経験をされたご家庭も多いと思います。

実際、他でダメだった、という子を、私はこれまでたくさん受け持ってきました。

その子たちは、その後皆、それぞれの望む形(多くは進学ですが)で、新たな人生のレールを引いて、先に進んでいます。

どのような過程を経て、そうなっていくのか。

 

今日は、多くの学生たちを高校・大学合格・さらにはその後の就職まで導いてきた私が持つレッスン方法で、
不登校経験のある子には絶対に外すことができない、

学生支援の4ステップを公開します。


普段あまり表には出してはいませんが、私の頭の中に常にあるものです。

進学を希望していた生徒たちが、心理的な成長を遂げながら、確実に合格まで行く。
そして、合格した後も停滞することなく進み続けていけるのは、
このステップを踏んでいるからです。


逆にいうと、このステップを踏まないと絶対にうまくいきません。
仮に一見うまくいっても、爆弾を抱えた状態です。

これを読んでいただくと、不登校経験があるけれど勉強を頑張りたい、進学したい、と考えているような子を持つ親御さんがたに、
大きなヒントになると思います。

不登校や引きこもりからでも、上手にその先を創っていくためのステップです。

 

ぜひ参考にしてくださいね。

 

まずは現在地を知って手順を踏むことが大事

勉強ができるようになるために、勉強をする。
受験を考えるから、それに必要な勉強をする。

(ここでいう「勉強」は、主に学校で扱う教科学習と思ってください)

だから、勉強を教えてもらう。

受験=勉強=勉強を教えてもらう

と、当然ながら考えますよね。
私に言わせると、これはあまりにも短絡的です。

机に向かって勉強して、頭に知識をどんどん入れ込む・・。
いえいえ、受験はそんなに単純ではありません!

そう思って、
テキスト開く、問題を解く、「勉強」にだけフォーカスするから、うまくいかなくなってしまいます。

受験(勉強ができるようになる)には、心身の状態、思考のあり方、メンタルバランスなども大きく絡んできます。

本人の今の状態がどういう状態にあるのか、勉強の面だけでなく、
勉強以外の面も、総合的に見ていく必要があります。

勉強とは関係ないことをやるのは、一見遠回りのように感じられることもあるかもしれませんが、
土台を固めながら段階を追っていくことで、
結果的に、最短で、なおかつ本人が一番いい状態で、結果を出すことになります。

家造りと同じです。

受験≠勉強≠勉強する(勉強を教えてもらう)

まずはここを、理解してください。

 

 

受験突破・その他の成長に必要な4ステップ

ジャジャーン!! 大公開(笑)

実は、私の頭の中には、常にこれがあります。
どれも聞いたことのある言葉だと思います。

目の前の生徒が、どこの段階を必要としているのか?を常に意識しています。
私はこれを、必要に応じて他の支援も活用しながら、全て網羅していきます。

今回は、ステップ1とステップ2について、解説していきます。

 

ステップ1 ヒーリング

いわゆる「癒し」が必要な段階です。

不登校や引きこもりの子、その親御さんは、この段階からのスタートとなることがほとんどです。

学校に行けている子でも、中には、表にはまだ出てはいないけれど放っておくと後々危ない闇を抱えている、というような子もいて、
癒しの支援が必要な子もいます。


傷口が開いている状態にあることが多く、出血し続けている血を止める、その傷をまずは塞ぐということが必要です。

生徒は、「この人は安全な人かな?」と警戒しますし、
どうかすると自分をどこまで受け入れられる人なのかを試してきます。
私と会って最初の頃に、けっこう面白い行動に出るのも、この段階にいる子たちです(笑)

私が、その子にとって「安心できる場」になることは当然ですし、
勉強を教えてくれるだけの人ではない、
多くの面で自分の支えになってくれる人だと、思ってもらう必要があります。


不登校の子に対する支援として、本人との対話を通じてのメンタルケアに関することがよく出てきますが、
私の経験上、医学的な視点から身体そのもののケアが必要なことも多いです。
必ずある、といっていいくらい。

身体が冷えている子は冷えの改善、胃腸の弱い子は胃腸を丈夫に。貧血が隠れていた子はその改善。
そのためにあの手この手を試みる。

特に、日本の若者の隠れ栄養失調は深刻な状態です。
栄養状態の改善のために食事を見直すことや、サプリメントを活用することも大事になってきます。

その他、物理的に、鍼灸やマッサージ、その他のヒーリングを受けにいくこともあっていいでしょう。

 

案外漏れがちなんですが、一日中家の中にいる子の場合は、

カーテンを開けて日光を浴びたり、外に出る機会を作って体を動かす、といった初歩的なことが、心身の健康状態を整え、気力アップ→やる気に繋がっていきます。

 


近年、心療内科や精神科を受診している子が増えていますが、
個人的には、医療機関を受診しての投薬治療は・・最後の、
ほんと〜に最後の一手です。

受診するにも、病院選びは、かなり慎重に行う必要があります。
心療内科という看板を見て、飛び込んだらダメ!

本当に頼って大丈夫な、思春期に対応できる病院は少なく、
一度受診して服薬を始めると、断薬が難しく、長期化することも多いです。

安易に病院を受診するのではなく、その前に試せることはたくさんあります。

 

さらには、親御さんに癒しが必要な状態であることが多いです。

親御さん自身が、「この子は(私たち家族は)どうなってしまうんだろう?」というような、将来への不安感を感じておられたり、
家族関係がうまくいかなくなってしまっていて、大きなストレスを抱えておられることが少なくありません。

親御さんへのフォローも絶対的に不可欠だと、私は思っています。
ここ無視してもうまくいかないです。

 

ステップ2 カウンセリング

自分の考えや思いを相手に伝えられるようになる、悩みを「相談」できるようになる段階です。

か相手が自分を理解してくれる、受け入れてくれる相手だと理解すると、
辛かった出来事、愚痴、自分の思いなどを言葉にして発言したり相談するようになります。

警戒心の強い子ほど、初対面では本音の話しはまず出てきません。
多くは取り繕っています。

この人信頼して大丈夫だな、と、確認が取れた後に、ポツリポツリと、話してくれるようになります。

子どもたちは、親御さんに対しては、
困らせたくないから、理解してもらえないから、親には知られたくないから、などという理由で、言えずにいることも山ほどある、
というのが現状です。

これは、一見仲の良い親子関係でも、です。

親御さんは、子供が自分に話せないことがあるというのは、少しショックに感じられる方もいるかもしれませんが、
決してそれが悪いことではありません。

親子間で、できる話とできない話が出てくるのは、これは当然です。

 

カウンセリングというと、中高生が真っ先に思い浮かぶのは、
スクールカウンセラーかもしれませんね。

「スクールカウンセラーに相談したけど・・・」
本人も親御さんも、実際にスクールカウンセラー(SC)に相談してみて、違和感を感じた経験のあるご家庭も少なくありません。

そのSCの力量もですが、制度や雇用関係などの背景もあって、
SCが100%生徒の味方になってくれるわけではない、というところとも関連しています。

生徒はそのあたりを敏感に感じ取りますし、自分の話の概略は担任に伝わるわけですから、
結局自分の本音は話さないままカウンセリングの時間を適当にやり過ごす、
という感じになったりもします。

 

だから、
どんな話しをしても、自分の身近な人に知られる心配がない、信頼できる、自分をそのままで受け入れてくれる、
そんな第三者の存在が、とても有効になります。

家庭教師という立場は、
その子の担任や友達、近所のママ友と直接関わる機会はないですし、
生徒からしたら(親御さんにとっても)、相談しやすい第三者になりやすいと思います。

実は話したくてたまらないんでしょうね〜。
こっちから聞かなくても、びっくりするほど、家庭内のこと、学校でのこと、先生たちのこと、友達のこと、近所のこと、あれやこれやと話してくれます(笑)

また、不登校経験者にとても大切になってくるのが、
コミュニケーション能力の改善です。
家族以外の第三者との会話は、コミュニケーショントレーニングにもなります。

コミュニケーションがうまく取れるようになって、この段階までうまく進んでいくと、学習のベースも出来てきたかな、といった状態になります。

自己肯定感、自己効力感も、ここまでの段階である程度持っておける状態になっておく必要があります。

そうすると、

「自分はダメだ」「できる気がしない」「お先真っ暗」なんていう状態から、
すこーし意欲が出てきて、
「やってみようかな」「頑張ろうかな」といった、前向きな気持ちも出てきやすくなります。

そして、実際に勉強を進めていく過程で必ず出てくる少し困難な状況も、
「頑張ったら必ずできるようになるはず」と、前向きに捉えて、粘る力に繋がっていきます。


ステップ1とステップ2では、マイナスの状態を0地点のフラットな状態にまで持ってくる感じです。

ここまでと、ここから先(ステップ3以降)はガラリと違っています。

 

次で、ステップ3とステップ4をご紹介します。

https://sannomiya-s.com/uncategorized/4step-2-futoukou.html