前回の①に続いてのお話し。
いよいよ、メタ認知能力について、綴っていきます。
目次
メタ認知能力の重要性
ここでようやく登場するのが、
「メタ認知能力」
です。
私が教育の世界に身を置いて数年後、心理学を学ぶようになってから知った言葉ですが、
これを知る前、私は経験的に、この力の重要性を認識していたことになります。
メタ認知能力について学ぶことは、
まるで、これまでの答え合わせをしている感覚でした。
「なるほど〜〜、学生時代の私は、この『メタ認知能力』って〜の?
これがあったから、良かったわけね〜」
「で、私が生徒たちとやってるのは、この能力を養ってることにもなるわけよね〜〜。
間違ってないわ〜」
私の持ってる発達心理学の書籍には、
「メタ認知は知的発達の主導因となる」
とタイトルにあって、
説明している文を引用すると、
「メタ認知とは自らの認知についての知識である。自分自身の知的働きについて自覚することは認知発達の重要な一面であり、とりわけ児童期以降の発達の主要部分を構成し、さらに学校教育の基本をなすものとなる」
(無藤隆・若本純子・小保方晶子(2014).発達心理学:人の生涯を展望する)
だ、そうです。
これをもう少しわかりやすく言い換えると、
「メタ認知とは、自分を客観的に俯瞰する能力ですよ〜。自分の状態を自分で自覚することは、認知発達に重要で、特に、小学生以降の発達の主要な部分で、さらに学校教育の基本をなすものですよ〜」
って感じでしょうか?
メタ認知能力とは、
自分自身の学び方や考え方についての「気づきの力」
とも言えますね。
具体的には、
自分がどのように学んでいるのかを理解し、
学びの進行状況を監視しながら、
自分で必要な調整を行う能力
と言ってもいいと思います。
例えば、
メタ認知能力を持つ子は、自分が新しいことを学ぶときに、次のようなことを意識して実行しています。
・自分の理解度を把握すること
自分が学んだ内容をどれくらい理解しているのかを確認。自分が理解していないところや迷っている部分があれば、先生に自ら質問したり、自分で追加の問題練習などをすることができる。
・学習戦略を選択すること
学習する際に、どのような戦略や方法がいいかを自分で考える。例えば、英単語の覚え方なども、自分に合った方法を選んで実行する。
・学びの進行状況をモニタリングすること
学習が進んでいく過程で、自分の進捗状況を定期的にチェック。これによって、自分が学びを進めるスピードや理解度を把握して、必要な場合には学習計画を調整したりできる。
ようは、
自分の現状を良く分かっていて、そのための対策を自分で考えて、さらに実行出来ます。
自己管理能力や問題解決能力があります。
私が家庭教師として生徒に関わっていくときには、
当然これらを生徒自身でやっていけるように、促していきます。
学生時代の私は、学校の勉強も、その他も、実際にそうやってうまくやってこれましたし、
それが当然だと思ってました。
だから、生徒がそうなるように促していない教育現場を目の当たりにした時に、
ウソでしょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
って、なったわけです(笑)
①で上げていた、
私がむか〜し、塾で問題視していたのは、
この
「メタ認知能力の養成が欠落している」
ということになります。
うちの母は、
「メタ認知能力」って言っても、
「はあ?なにそれ??」
って、反応するはずですが、
言葉は知らずとも、そういう能力が子どもにあって当たり前という姿勢で、
幼少期から育ててくれていたことに、私はとても感謝しています。
メタ認知能力は勉強に限らず、生きる力に繋がる重要な力
メタ認知という言葉をググってもらうと分かりますが、
教育の場だけで使われている言葉ではありません。
このメタ認知能力は、
ビジネスやコミュニケーションの場面でも活かされてきます。
私は、
メタ認知能力は「生きる力」にもつながってくる、需要な能力
だと認識しています。
ですから、それを養うことを重要視して、生徒のレッスンを行なっています。
発達心理学の引用にもあるように、
小学生以降の発達の主要部分
ってことなわけですから、
この能力がないというのは、大事件!
小学校以降、どういう学習環境に子どもが身を置くかは、
非常に需要ですよね。
さて、こういうことを意識してやっている、
塾や家庭教師は、どのくらい存在するんでしょうか?
ここまで正直に話してきた私の、学生たちに対する想い
ここまで、自分の体験談やこれまで感じてきたことを、
正直に綴ってきましたが、いかがだったでしょうか?
なんだか、教育業界の闇を暴露してるようですし、
ネガティブなことばっかり並べてしまったような気もします。
が、
大学で教鞭を取っている友人と同じで、
若い子たちの明るい未来を創りたくてこっちはやってるのに、
本来そうなる必要はなかったのに、
本人たちがそうなりたくてなったわけではないのに、
困った状態に陥ってしまった若い子たちを見て、
可哀想になって、こっちが苦しくなる。
そういうことをたくさん体験してきて、
ぜ〜〜〜ったいに、そうはなってほしくない!
そういう思いから、今回書いてきました。
私がここまで書いてきた、問題視した塾(家庭教師も)は、
大手を含めた、一部での話しです。
私の経験上、そして、私のところに流れ着いてきた生徒のそれまでから、
そういう塾が多いと感じているとはいえ、
もちろん、そうでない塾や家庭教師も存在しています。
少なくとも、私の身近の、信頼しているプロの家庭教師や塾の先生方は、
私と志が等しく、生徒の未来に繋がることを熱心にされています。
こういう先生方の良さがもっと伝わって、
こういう方々のところに、もっと生徒が集まったらいいと思っています。
親御さんは特に、
子どものために良かれと思ってだろうし、
知らなかったからこそ、
まさか自分の子がそうなるなんて・・
そういう事態に陥るのは苦しいですよね。
ですから、私としては、
若い子たちにも、親御さんにも、
現状として、こんな危険なことがあるんだよ〜。
ということを、
知っていただいて、
最大限の、予防線を張りたいんです。
そのうえで、
本当に意味のある教育のあり方に目を向けてもらえるよう、
そして、そちらを実践してもらえるように、
いろんな方向から、
子どもの未来に繋がる情報を発信しています。
学生本人には、
大事な自分の未来のために、賢い自分になって欲しいし、
親御さんには、
大事な大事な我が子の未来のために、賢い親になって欲しいなと思います。
まとめ 〜今の学習姿勢と環境を見直してみよう〜
「うちの子は家では勉強しないから、塾で、とにかく宿題出してやらせてほしい」
本当に、そういうことでいいですか??
今回ご紹介した「メタ認知能力」
は、
子どもが若ければ若いほど、養いやすいです。
当然、
ご家庭でのこれまでの教育や、今の親御さんのお子さんへの接し方が大きく影響していますし、
今いる、あるいはこれから行かせようと考えられている、塾での学習体系も重要です。
意識が変わることで、
早ければ早いほど、最適な状態に改善していくことが可能です。
自分で勉強していくにしろ、塾にしろ、家庭教師を雇うにしろ、
若い子たちにはとにかく、
自分の将来に本当につながっていく、自分にとっての正しい選択と実行ができるようになって欲しい。
誰かからやらせてもらう、受け身ではなく、
自ら必要なことを学ぶ姿勢を持って、大切な力をしっかり養って、
そうやって社会に出ていけるようになってほしい。
そう思っています。
必要な方に、届くといいな〜〜〜〜
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
若い子たちの幸せな未来創りに、何か役に立つと嬉しいです♫
ついでにご案内♫
私のほうでは、プロ家庭教師として、
勉強そのものを教えるという手法ではなく、
このブログであげた「メタ認知能力」の養成、学習姿勢の矯正、思考のトレーニング、コミュニケーショントレーニング、心身の健康状態改善・・等々、
学生が本来身につけておくべき重要な力を養い、それによって成績を上げていく、そんな個別レッスンを行っています。
また、それとは別に、
第三者の教育の専門家の立場から、
学生さんの現在の学習状況を詳しくアセスメントして、課題点を抽出して改善策をお伝えする、
単発の「教育コンサルティング」
も、お受けしています。
なかなかこういうことをやってる人はいないのではないかな〜と思います。
「それ、もう少しこうやっていったら、大丈夫だよ〜!」
「あー、これは〜、あとあと大変なことになる〜〜!こっちにチェンジ!!」
題して、
☆三宮の、ズバリ言うわよっ!!☆
(またまた昭和〜笑)
間違っていること、子どもたちの未来を潰すようなことを、
黙ってはいられない。
1人でも多くの子たちを誤った方向から救い上げたい。
そんな性分の私だから、やってるようなもんです(笑)
気になる方は、お問い合わせくださいね♫