目標地点は受験突破のその先、
「自分で自分の人生を切り拓き、自ら幸せになれる力」を身につけ、
「幸せに働ける社会人」になるための、

総合的な教育支援を行っています、
プロ家庭教師/教育コンサルタントの三宮です♪

 

みなさんは、
「メタ認知」って聞いたことありますか?

1976年にアメリカの心理学者ジョン・H・フランベルが提唱した
「メタ記憶」という概念が元となって、発展してきたそうです。

 

私は、この言葉自体は、心理学を学ぶまで知らなかったんですが、

この言葉と内容を知ったときに、

自分自身の学生時代の経験や、教育の現場で見てきたことを含めて、
すごーく腹落ちした経験があります。

 

今回は、この
「メタ認知能力」と、その重要性について、


また、これと関連して、
今、多くの教育の現場で起こっている問題点について、

と、同時に、私の教育への想いと、実践について、
綴っていきます。

 

前回のブログでは思考のクセがテーマで、
今回はメタ認知。

少し違った角度からお話ししますが、前回と重なるところも多いです。

 

今回の内容は、
今塾に通っている子とその親御さんに、特に読んでいただきたい、
結構ぶっちゃけた内容です。

三宮の「ズバリ言うわよ!!」
(昭和〜〜(笑))

 

あまりに相談が多くて、

「あー、また〜〜〜〜」
「遅い〜〜〜〜」
「もっと早くに来てくれとけば・・」

と思ってしまうことも多いので、
今回、思い切ってブログにしました。

 

ご家庭での教育、
そして今後のお子さんへの教育環境の改善のために、
お役に立てる内容ではないかと思います。

学生さん本人には、学習姿勢の改善のきっかけになると思います。

本当は、親御さん以上に、
学生さん本人に、ぜひ知ってもらいたい内容です。

 

私のところで改善していった生徒たちには、

ここで書いている内容含めて、自分自身の体験、多くの事例など、
隠さず全て伝えていますが、

皆、
「自分の勉強の仕方を変えて良かった!!」
「あのままだったら、マジやばかった!!」

と、振り返っています。

 

それくらい大切なことなので、ぜひ参考にしてください。

 

 

長くなってしまったので、2つに分けました。

この①では、
私自身の学生時代の塾経験と、教える側に回って塾に入った時のそこで見て感じたこと、中・高・大学生の現状などを。

次の②では、
①に関連して、「メタ認知能力」とはどういうもので、なぜ私が重要視してレッスンしているのか。
学生さんがこれからどういう姿勢を持てば良いのかなどを。

綴っています。

 

学生時代の私の塾体験談

私は、自分自身の人生で、体験以外で、
受ける側では塾や家庭教師をやっていたことがありません。

ですから、塾ってどんなところか気になってましたし、

さぞや、すっごい先生が、すっごいことを教えてくれるところなんだろうな〜?
行ってる人いいな〜

なんて、勝手に妄想していました。

 

で、
小学生(確か高学年くらいだったかな〜)の時に、

一度だけ、近くの公民館みたいなところで、
とある塾の体験会(勉強会)みたいなやつが無料だったので、
参加したことがあります。

何せ初めてでしたし、
何を教えてくれるんだろ〜っ?
て感じで、

当日、ウッキウキ♪ で参加したんですが・・


結果は、
「はあ?何これ??」
でした。

それを、他の子たちは、黙って真面目に受けてるのが
「うっそ、なんでっ??」
でした。

 

私の描いていた、美しい塾像(笑)が見事に崩れた瞬間で、
帰ってから母親に
「あんなん無駄でしかないわ。ガッカリやった。」
そう言ったことを覚えています。

「まあ、公民館でやるくらいのところだし、たまたまだったのかな〜?」
なんて、幼いながらに思ってました。

その後は、大学卒業まで、塾や家庭教師ってものを受けないままです。

 

ぶっちゃけ、小・中・高と、塾や家庭教師せずでも、成績は良かったです。

幼少期に母親から受けた、知育教育の恩恵も大きかったですが、
それに関しては、また別の時に書きます。

 

 

で、ず〜〜〜っと謎だったのが、

塾に行ってる子たちが、私に
「ねえ、どうやって勉強してるの?」「何したらいいの?」
と、
聞いてきていたことです。

塾というものがどういうところか全く知らなかった私は、
「は?それ、塾で教えてくれるんじゃないの?」

成績が自分より下の、塾に通ってる子が、学校で、塾からの宿題を必死でやってるのを見たりして、
「塾行ってて、そんなに問題解いてて、なんでいつまでも出来るようにならないの??」

試験前には、塾でたくさん対策をしているはずなのに、
私のところに「どこが出るか教えて!」
聞きに来る子もいて、

 

「なんで、なんで、なんで????」

クエスチョンマークがたくさん並んでました。

決して馬鹿にしていたということではないですから、勘違いしないでくださいね。
本当〜〜〜〜に、疑問でしかなかったんです。

 

そして、長年私が抱いていたその疑問の答えは、
私が大学在学中のバイトで、そして、大学卒業後、
自分が教える側に回って現場に入ったことで、

初めて知ることになります。

 

 

塾に行ってなくて良かった、と思ってしまった私

初めて塾という場所に入ったのが、大学時代のアルバイト。
そしてその後、大学卒業して、本格的に「教育」を自分の仕事にしようと腹を決めて、
アルバイト、非常勤講師、等、いろんな塾の現場を目の当たりにするようになって、

愕然としました。

「そうか〜。そういうことだったんだ〜〜〜〜っ!!」

正直、心底思ったのが、
「あ〜、私、塾に行ってなくて良かったわ〜〜〜」
です。

 

まだ20代前半の若造でしかない私でしたが、
塾でやられていることに対して、

「いやいや、それ待って!」
「それじゃ〜、一時的にはいいかも知らんけど、本当の力は付かないよね」
そう思うことが、たくさんありました。

「これじゃあ、「やれ!」って言って、させるしかなくなるわ・・」
そう思ったこともあります。

 

塾に就職しようと思っていた時期もあって、
大手を含めていくつかの塾の採用試験を受けて、塾内を見学したこともあります。

 

間違ったことは黙っていられない性分の私なので・・、
「おかしいものはおかしい」と、自分の意見を先方に伝えたこともあります。

ええ、20代前半の小娘が、ですよ(笑)

今思えば、当時の自分って怖いもの知らずだったなって思いますが、
どうしても、間違ってることを黙認はできないし、
自分が納得できないことを、自分を押し殺して遂行するのはできない性分です。


いくら内定をいただいても、結局、自分の納得できる塾は見つけられずでした。

 

そしてその後私は、

塾で決められたカリキュラムに従って、決められたやり方で生徒たちに教えるのではなく、

プロ家庭教師という形で、
生徒たちに本当に必要なことを、自分で好きなように教えて、結果を出す、

そっちを選んで、やっていくようになりました。

 

当初は、偉っそ〜うに先生業をやってましたが、
当然、まだまだ若造ですから、
今振り返ったら、「あー、昔の私は間違っていたな〜」と思うことも、
もちろんあります。

そこは反省しています。

 

 

 

塾通いせずに結果を出していた自分だから見えていたこと

私が当時教える側で見た、数々の塾の、何がそんなに間違ってると思ったのか。

それは、

・自分で自分の現状把握ができる
・自分が目の前のことをなんのためにやってるのか分かる
・自分で自分の必要なことが見つけられる
・自分で改善点を見つけて実行できる

こういう「自分で・・」に、意識が向けられていない、
ということです。


塾に通っている子で、そのあたりが意識できている子はいましたが、
どちらかというと、それを潰しにかかってしまう指導システムにもなっているように、
私は感じていました。


当時中学時代の友達が、私に聞いてきていたのは、
私より成績がよくなかったのは、

彼女たちが、こういった能力を養っていなかったからです。

 

なるほどね〜〜
めちゃくちゃ納得しました。


中学時代の私は、塾でしか教えてもらえない、

「もっと効率的な勉強の仕方」とか、
「超時短できる解答裏技テクニック」とか、
「自分で勉強していくうえでの知恵」というか、

そんな、超〜お得なことを、教えてもらえるのかとばかり思ってました。

 

多くの場合は、

先生が生徒の現状把握(本人ではなく)

個別だと「これをやったらいいよ」と、やるところが指示される(本人がやりたいところではなく)
集団塾だと共通テキストでやることが決められている。

生徒は指示通りにやる。(目的意識が強くない。強いていうなら宿題を終わらせること)

テストや模試の結果を指導者側が見て、判断して、改善策を提示。(本人がそれをするんじゃなく)

生徒は指示通りに実行(先生の言う通りにやれば間違いない!)

結果を出す。無事に合格!!(やった〜〜!めっちゃ勉強頑張った〜〜〜!!)

 

私は、私が見た塾の実態を知った当時から、
この流れを問題視していました。

 

ですが、本人はもちろん、
多くの親御さんは、これに満足されているようです。

家にいて何もやらんよりは、勉強させてもらえてありがたい。
先生は、宿題含めて指示を出してナンボのもん。

そう思われている親御さんもいらっしゃるようです。

 

が、
私自身は、こういうやり方でやってきてなくて、本当に良かったと思っています。

もしもこれでやってたら、
高校に入ってか、大学入試か、その先大学に行ってからか、はたまたその後で、困った状態に陥っていたと思います。

 

 

 

私のところに駆け込んでくる子たちの実態

実際に、最終的に私のところに辿り着いた子の中には、

「自分でどうしたらいいかが分からない」
「自分で何が分からないのかが分からない」
「自分で勉強ができない」

そんな、私からすると嘘みたいな発言をしてくる子が、たくさんいます。

 

有名進学校に進学しても、落ちこぼれてしまう子

中学まで成績優秀で、県内学区トップの高校に合格した、
そんな、一見優秀な高校生。←この「一見」というのがポイント!

が、

進学後に、困った状態に陥って、私のところにたどり着く。
というパターンがあります。



県下トップの高校に進学した子たちの集団には、

それまでに正しい学習方法、学習習慣を身につけて、高校に進学してもしっかりやっていけるような子

それまでに間違ったやり方を身につけ、その場凌ぎでここまで来たために、高校に進学した後落ちこぼれていく子

が存在します。


私は、この対極にいる子たちを両方たくさん受け持ってきましたから、よく知っています。

前者タイプは、
医師薬や難関大学などの受験、とにかく上を上を目指して、学校では不足する対策を、個人でしっかりやっていくために、プロ家庭教師を付けています。

後者タイプは、
大きく躓いて、塾ではどうにもならなくなって、藁をもつかむ心境で、プロ家庭教師にたどり着く。


同じ学校にいても、この両者では意識と学習姿勢がまるで違います。

前者は、のちに説明していく「メタ認知能力」が、当たり前にありますし、
親御さんも、「勉強しなさい!」なんて発想が、そもそもありません。

 

それまで優秀だったはずなのに、躓いてしまう子が続出するのが、
高校に入ってから、高1の最初の何回かのテストのタイミングです。

 

中学時代は、大して自分から勉強してなくても、記憶力が良ければ成績優秀でいられますし、
他者から強制的にやらされることだけで、高校受験も可能です。

県立は、高校のレベルで問題が変わることもありませんから、
トップ校でも、大して勉強習慣がなくても、正直楽勝です。


ですが、
それは本当の意味で「頭がいい子」ではありません。


で、いいですか。
問題は、ここからです。


高校に入れば、自己管理能力がものを言いますし、
自己学習を自分でどれだけやれるかで、結果が大きく変わってきます。

中学まで、どういう勉強の仕方をしていたか、
本当の力を身につけてこられていたか、
高校に入ってからどれだけ自分でできるか、

定期考査や模試で、結果としてハッキリと出てきます。

運命の分かれ道です。

 

それまでのやり方を間違って、必要な能力を養ってこなかった子たちは、
それでもまだ幸いにも、若いぶん、矯正ができる段階にはありますから、
私のもとで、なんとか矯正していきます。

が、

塾で長年、一方的にやらされることに慣れてしまっている子、
若干屈折して素直さが失われている場合は特に、

この矯正が、これが本当〜〜に、大変なんですよ。


正直に言ってしまうと、
それまで施されてきた誤った教育の、尻拭いをさせられているような・・
そんな感覚にもなります。

 

私は、この道20年以上になりますが、
昔のほうがまだ、塾に行っていても、自分で考えて動けている子が多かったように思います。

今は、自己管理ができない子の、本人よりも親御さんが困られての相談が本当に多いです。

 

また、

トップ校に進学して落ちこぼれてしまった子たちよりも、

不登校で、それまであまりやってこなかったような子たちのほうが、
素直で伸び代が無限大にある。

正しい学習習慣を身につけて、中堅校に進学した子のほうが、
学ぶ力がある。

なーのーで、

その子たちのほうが、結果的に、上の大学に進学してしまう。

こんなとこも起こります。

 

有名中高一貫校(中学)に進学しても落ちこぼれてしまう子

名の知れた中高一貫校に進学した、中学生の場合も、似たような感じです。

それまでに正しい学習方法、学習習慣を身につけて、中学に進学してもしっかりやっていけるような子

それまでに間違ったやり方を身につけ、その場凌ぎでここまで来たために、中学に進学した後落ちこぼれていく子

が存在していて、


前者タイプは、
通常のテストでしっかり結果を出して評定を稼いでいき、最終的に有名上位大学への指定校推薦を受けるために、プロの家庭教師を付けているご家庭が多いです。

後者タイプは、
先ほどの高校生と同じで、困り果てて・・、プロ家庭教師にたどり着くというパターンです。

 

この両者は、これまた本人の意識と学習姿勢がまるで違っています。


後者の場合は、
中学受験時に親御さんのほうがヒートアップして、
中学受験が終わった途端に、子どもがバーンアウト。

ということも多いですね。

 

こちらも、小学校時代に正しい学習習慣を身につけてこなかったり、
または、周りが煽って煽ってやらせすぎ。

中学受験のためにそれまで塾でやってきた内容を見せてもらって、
愕然とすることもしばしばです。

無駄が多すぎ、やらせすぎ。


私小学生の時にあれをやってたら、中学に入学したあと間違いなく不登校になってます・・(笑)

 

中学受験をするのに、
正しいやり方で支援するプロの家庭教師は、あんなに大量に問題解かせません。

私が信頼している、中学受験専門のプロ家庭教師の先生も、
そんなやり方されていません。

 

中学で私のところに駆け込んでくる、こういった子の場合は、
高校生と比べると、間違いを身につけている期間が短いですし、

バーンアウトしていなければ、
高校生よりは、矯正はしやすいですね。

 

 

 

大学で教鞭をとる友人が話す、大学生の実態

大学生はどうかというと・・


私の大学時代の友人が、今大学で教鞭をとっていますが、
以前、大学での学生たちの実態を話してくれました。

「たくさん勉強はしてきてるのに、それを、自分で考えて、自分で決めて、やってきてないから、途中で挫折する子が多い」

友人のいるところは、簡単に入れる大学ではなく、むしろしっかり勉強しないと入れないようなレベルの大学です。

だから、皆、真面目に勉強してきた子がほとんど。

けれど、残念ながら途中で退学者が出てきてしまって、
それは悲しいかな、有名進学校出身の子たちに多い。

とのことでした。

 

「その子が悪いんじゃなくて、むしろ本人は頑張ってここまで来たわけだから、見ていて本当に可哀想になる」
とも言っていました。

 

この友人に聞いた話しに限らず、このような実態を数多く知る私。

間違ったことが耐えられない私は、
「子どもにとって本当に重要な教育は?」
などと、

子どもの教育のあり方を、真剣に考えるわけです。

 

 

②へ続く・・