目標地点は受験突破のその先、
「自分で自分の人生を切り拓き、自ら幸せになれる力」を身につけた社会人になるための、総合的な教育支援を行っています、
プロ家庭教師/教育コンサルタントの三宮です♪
本日は、
東福岡高等学校・自彊館中学校
の、塾対象学校説明会レポートです♪
こちらの学校は昨年に引き続き、オンライン開催となりました。
東福岡といえば、今や激レアな、男子校。
そして、サッカー、ラグビー、バレー等々、全国屈指の強豪校として学校名を知られていますね。
超有名プロ選手も多数輩出!
なので、部活優先のイメージがありますが、実はそういうわけではなく、
むしろ部活を特別扱いしない。
ほとんどの生徒が大学進学を目標としていて、大学現役合格率97%、進学実績も高い、文武両道を掲げた学校です。
また、こちらの学校では、伝統的に、人間力教育に力を入れられているのも特徴です。
過去レポートでこの学校全体の特徴が見えてくると思いますので、そちらも参考にしてください。
一昨年はリアルの説明会で、学校内の見学もできましたので、この年のレポートには学内の様子も掲載しています。特にビクトリーロードは必見!!本当にすごいです。ぜひ見てみてください。
2021年レポート(リアル説明会&学内見学)
https://ameblo.jp/kotosa-taro/entry-12635450329.html
2022年レポート(こちらはオンライン開催のレポート)
https://sannomiya-s.com/uncategorized/shoolreport-higashifukuoka.html
今年のレポートは、昨年からの変更点や特記事項などを中心に綴っていきます。
目次
〜東福岡高等学校〜
特進英数コース・特進コース・進学コースの3コースです。
私立高校なので、県立の併願校となる傾向があります。
・特進英数コース:県内トップの県立高校を受ける子たちが併願して入ってくる傾向。
・特進コース:県内で3番手あたりの高校を受ける子たちが併願
・進学コース:専願が多い(ここ3年間平均では7割以上が専願)
といった感じです。
上位クラスになると、県立高校が不合格でこの学校に来るという子が多くなりますが、この学校で学力をグッと伸ばして、難関大学に進学する子も多いようです。
伸ばす力に自信を持たれています。
各クラスの特徴などは、学校パンフレットや私の過去レポートを参照ください。
1日の流れは
意外な感じがしますが、部活動は19時までです。
部活動の入部状況は、
特進英数コース8%
特進コース23%
進学コース71%
です。
どの学校でもそうですが、こちらの学校でも、難関大を目指す一番上のコースでは、入部率はかなり少ないですね。
進学コースは入部率が高いですが、文武両道で大学合格率98%です。
体育会系の部活生は、部活動に明け暮れているかと思いきや、
体育会系の部活生の大学合格率は93%です!
令和4年度の大学合格状況は以下の通りです。
東京大学合格者が出ていますし、国立、私立大学ともに医学部医学科の合格者が増えています。
指定校推薦枠がついに1000を突破!
関東・関西の有名大学、九州を代表する大学などを含めて200大学、1000名以上の枠があります。
特進英数コース
社会に出て通用する「人間」の育成
通常、難関大学進学の目標を掲げた学校、クラスでは、とにかく「受験のための勉強」に重きを置きがちですが、
こちらの学校では、「真の成長をとげるには『人間力』向上が必要不可欠」とされていて、
・挨拶
・時間を守る
・適切なコミュニケーション
など、学習以前からの指導をしっかりやっていく。その土台の上に勉強、というのを教育理念とされています。
一人一通、国公立大学の合格通知を手にして卒業しよう
コースとしては、九州大学以上の国立大学合格を目標としたコースです。
ですが、難関国立大に合格できたら◯、合格できなかったら✖️という判断ではなくて、
「仮に、努力した結果、そこに力及ばずだったとしても、どこかしら国公立大学の合格通知を手にして、3年間共にした仲間とこれまでの頑張りを労い合って、合格の喜びを分かち合おう!という姿勢」だと話されていました。
英数コースの伸ばす力もすごくて、中には最初の1年間で、進研模試の偏差値を16伸ばしている子もいるようです。
今年、
九州大学以上の国立大学合格者は17/56(30%)
国公立大学合格者は50/56(89.3%)
充実した学校生活
特進英数クラスは、3年間同じクラス、同じ担任、そしてありのままの自分を出せる男子だけ、ということで、生徒たちと先生との絆が強くなるとのこと。
集合写真、花はないけども(笑)、担任の先生含めてみんな本当に自然ないい笑顔で、ウェーイ♪っていう感じで映られてます。生徒さんたちめちゃくちゃいい表情。
そしてその他にも・・
楽しい校外学習
城島高原パークに行ったりしていますが、先生が連れていくというより、生徒たちが計画したりと、生徒たちが主体でやるようです。
少人数でのキャリア教育
今重要視されている、早期のキャリア教育ですが、通常は大人数の生徒に対して講師一人が講演する、といったものが多いですよね。で、多くの生徒は寝てたり(笑)
こちらでは、数名の講師を呼んで、いくつかのコース設定から自分で選択。講師が直接アドバイスをしながらグループワークをしたりと、とにかく講師との距離感の近さを大切にしているとのことです。
弁護士さんがグループワークを直接指南しているスライドも紹介されていました。
充実した英語教育、4技能を高めるオンライン英会話
こちらも少人数でやっている様子が紹介されましたが、英検は全員2級を取得。さらには数名が準1級を取得するそうです。
東大会
この学校の目玉といっていいかと思います。昨年から始まったリアルドラゴン桜〜的な、東大会!
特進英数クラスの生徒に限らず、自彊館の生徒を含めて希望者は無料で参加可能。
週1回Zoomで現役東大生と繋ぎ
・時期に応じた学習法の説明
・東大を中心に九大より上のレベルの教科指導
・東大生による二者面談、個別添削
さらに
・学問の最先端に触れている東大生による進路講演会
・東大卒社会人による、人間力を高める講演会
などなど、たくさんの充実したプログラムがなんと無料で受けられるって、これ、すごいことですよね!
普段、東大生と触れ合う機会はそうそうありません。一般的に、東大生から個別指導をしてもらう家庭教師などは、かなり高額です。
しかも、どの生徒にもチャンスをということで、最上位コースの生徒に限らず、意欲のある生徒であれば他のコース生でもオッケー!
この東大会、参加者にはかなり好評のようです。
東大っていうと、雲の上、自分とは縁遠いって感じがちですが、実際にそこにいる人たちと直接関わりを持つことで、だんだん身近に感じてくるようになるんじゃないかなと思います。
私が活用している「ウェルスダイナミクス」には、「見えるものが手に入るもの」とあります。これはまさにそうだなと思います。
以前、東大卒の家庭教師の同僚の先生とお話ししていた時、「この先生、見えてる世界が違うな〜」って、とても強く感じた経験があります。
現役東大生との接点は、それまで意識していなかった高みが見えてくるようになって、そして、自分自身の意識の向上につながるかと思います。
今年、こちらの学校から東大合格者が出ていますが、もしかするとこの東大会の後押しで、今後は東大合格者が増えてくるかもしれませんね。
ちなみに、私最近、YouTubeで、東京大学の量子研究に関する動画が面白くて、ちょこちょこ見たりするんですが、
超頭脳派が解明しようとしていること、研究されてることって、私みたいな凡人には思いつきもしないびっくり現象です〜。
あんな研究が自分でできたら、さぞ面白かろう〜、楽しかろう〜、なんて思います。
入試の変更点
主なものを挙げています。詳細は募集要項で確認してください。
オンライン出願へ
どの学校もそうですが、オンライン出願に変更になります。
入試種別の募集定員の変更
近年の専願入試志願者の増加に合わせる形です。
特進英数コース:専願入試で+5、前期入試で+5、後期入試で−10
特進コース:専願入試で+10、前期入試で±0、後期入試で−10
進学コース:専願入試で+35、前期入試で−35、後期入試で±0
学業特待制度(1種育英奨学生)の一部変更
・これまでの6種から4種に変更(C、Dを廃止)
・専願入試で特進英数コース合格者は、1種育英奨学生にもれなく採用。種別は、入試の得点及び調査書などを総合的に判断し、決定。
専願入試の面接試験の変更
個別面接からグループ面接へ。
5名程度で約15分間で実施予定。ただし、グループディスカッションはなし。
専願入試に兄弟入学制度の導入
出願時に兄弟が学校に在籍している場合、施設費の半額75,000円を給付。
再チャレンジ受験制度
こちらの学校では、特定のコースや学業特待にこだわる受験生のために、再チャレンジ受験制度が設けられています。
専願入試
例として、「特進英数コース」を第一希望で専願受験後、「特進コース」での合格となった場合。
専願入試の入学手続き後、前期または後期入試に再度出願し「特進英数コース」を再度受験が可能。
前期入試
同様に、入学申込金を納入後、後期入試で再チャレンジ受験可能。
各コースの受験の目安
各コースのFスコア基準が提示されましたが、一般公開不可のシークレット情報なので、個別相談時に必要な方にはお伝えします。
東福岡高等学校のオープンスクール
高校のオープンスクールは、
10月15日(土)、11月12日(土)
男子校、部活の強豪校ということで、「男子ばっかりで臭そう」「部活に明け暮れている」そんなイメージが付きまとっていて、「実際に見てもらわないと理解してもらえない」という現状があるようで、コロナで募集広報行事が中止になったことでの影響は、共学普通高校よりも大きかったようです。
実情を知ってもらう必要性のところでの、先生方の苦労が見えます。
確かにそうだよね〜〜〜。
ここの説明会に参加する前は、私もまさに同じイメージを持ってました(笑)
説明会に参加して、サッカー部の爽やか青年の、難関大学進学も目指しているという生の声を聞いたり、学内見学で実際の生徒たちを見たりして、そのイメージが払拭されました。
やはり私たち昭和の世代は、男子校っていうと、むっさっ苦しい男ばっかりで荒れてる世界を想像してしまいがちなんですが、それって遥か昔のことです。
今どき男子は小綺麗ですし(笑)、むしろ共学の男子よりも自由で伸び伸びしてる印象でした。
女子校とはまた違った、気取らない、飾らない、男子だけの楽しそうな雰囲気が、生徒さんたちから出てました。
まさに百聞は一見にしかずです。
「あれ?思ってたんと違う」ってなるかも。
レアな学校ほど、実際に見て体感するのがいいです!
〜東福岡自彊館中学校(中高一貫)〜
こちらは、1学年80名前後、高三まで合わせても500名くらいの、男子だけの中高一貫校です。
中1〜高3までがワンチームのような感じになるようです。
二つの柱を掲げられていて、一つは東福岡高校と同様に、
「未来を生き抜く人間力を育てる」
もう一つは
「未来につながる進路保証」
大学現役合格率は92%
令和4度入試では、国立大学の医学部医学科、九州大学、そして、東大レベルの気象大学校の合格者もいます。
自彊館の教育方針〜チャレンジ精神の醸成〜
自彊館の教育方針は
「失敗してもいい!何事にも挑戦して共に成長しよう!」と、チャレンジ精神の醸成をあげられています。
気になる女子のいない、男子だけでなんでもできる空気感の中で、たくさんの失敗といくつかの成功を経験しながら、壁にぶつかっても乗り越えていける逞しさ、前向きさを育成することを大切にしているとのことです。
また、チャレンジする背中を生徒たちに見せたいと、教師自身も、Apple ADE、SDGsファシリテータを取得するなど、積極的にいろんなことにチャレンジされているとのことです。
自彊館で育むリーダーシップ
自彊館のほうでも、生徒たちの主体性を重んじて、多くのことを生徒たちが率先んしてやっているようです。
ここ自彊館出身の早大生が、ラグビーのB級とA級の公認レフリー資格を、史上最年少で取得(B級17歳、A級19歳)されて、
リーグワン1部で主審を務められてるそうです!
選手としてではなく、主審という形で活躍している方もいるんですね〜。
自彊館の強み
・東大会への参加など、上位者への刺激になる環境
・ICT利活用教育
・習熟度別授業等できめ細かい指導
・体験を重視した行事の多さ(英会話教室「英語村」、ホームステイ中心のオーストラリア修学旅行、月に2回の理科実験、などなど)
生徒の学校生活満足度95%
毎年これくらいの数字が出ていますが、今の中高生で、95%の満足度はかなり高いです!
以前校内見学をさせてもらった時に、生徒さん達の雰囲気を見ていても納得です。
また、指導の最上位目的に、自律・自立を促す指導、をあげられています。
説明会の中では、現在の日本人が他国と比べても自己評価が低い、ということを表す調査結果を示されていましたが、
こういった学習面以外の指導にも重きを置くことで、日本人が低くなりがちな自己評価を、ここの生徒さんたちが上げているというのも、満足度につながっているかと思います。
通常、我が子の学校を選ぶときには、進学率や今年度の難関大合格者がどうのこうの、そういった実績に意識囚われる親御さんも、以前と比べると減りはしましたが、まだまだ多い印象です。
ですが、心が大きく変化する思春期に、各教科の点数の伸びだけでなく、精神面の成長に目を向けることって、幸せな人生を送るうえで、私は何よりも大切だと思っているのですが、いかがでしょうか?
自彊館の自慢〜生徒達の素直さ〜
「生徒たちが本当に素直なんです!」と話されていました。
多感な時期、中学で入学して、少人数で結束して、男子だけで伸び伸びと、失敗も許されて、なんでもチャレンジできて、そして教員が親身になってくれて・・、
生徒側の立場だと、ホント羨ましい環境です。
大事な思春期をそんな環境で過ごすことは、屈折する場面があまりないのではないかなと思います。それが、素直なまま成長していくことに繋がるのかな〜と。
女子がいないことの寂しさは置いておいてですが(笑)
生徒と先生との距離感も近いんでしょう。卒業生も、たくさん会いに来てくれるらしいですよ。
自彊館中学校の学校説明会〜Open Dayを初開催〜
直近の学校説明会は10月1日(土)ですが、
10月22日(土)には、初めての試みで、
Open Day(学校開放日)が開催されるそうです。
授業の様子など、生徒たちのありのままの様子をとにかく見てほしい、とのことです。
毎回塾の説明会では、「え?これ本当?」っていう感じの、生徒たちがイキイキした授業風景のスライドを見せてもらえるんですが、そんな実際の様子を生で見られると思います。
校内見学で実際に見た私は声を大にして言いたい(笑)。
男子校にネガティブなイメージを持っている、昭和の世代の親御さん方、実際に見てみてください!男子校へのイメージが変わります。
高校、中高一貫を通しての感想とまとめ
今となっては、全国的にも大変貴重な存在となった、男子校ですが、
男子だけの良さというのも、やっぱり大きいな〜と、毎回思います。
学内を見学させていただいたことがあるので、なおさらです。
そして、こちらの高校は、進学実績はもちろん大きく取り上げられますが、それ以上に、勉強以前の人間としての土台、「人間力の育成」を毎回強調されているのが、この学校特有で印象的です。
この教育方針は昔からの伝統のようです。
今の時代は特に、IQが高いだけ(学校の成績が良いだけ)では幸せに生きてはいけません。
そんなに部活動に力を入れているわけではないのに、全国に名を轟かせる強豪校となっているのは、この人間力育成の土台があるからなんだろうな〜、なんて思います。
それから、女子校と男子校だと、
やはり男子校の方がイメージが先行して敬遠されがちな感じがしますし、実際にこのコロナ下での広報活動の苦労を聞くと、なんだか・・
「頑張れ!東福岡、男子校!!」って、応援したくなりますね(笑)
女子校と同様に、同棲だけの学校、ということで、向き不向きは分かれるかと思います。
男子だけで伸び伸び、ウェイウェイ♪と学生生活を送りたい、という子はもちろんですが、
他人の目が気になる、色気付いたら女子の視線が気になって仕方がないようになりそう・・とか(笑)、
自己肯定感が低めで何をやるにも自信が持てない、
なんていう男子には、特に合うんじゃないかな〜なんて思います。
親御さんで、子供の学校教育に対して、勉強以外の東の「人間力教育」に魅力を感じる方にも、いいんじゃないでしょうか?
興味が湧いたら、今年初の試みで開催される、「Open Day」など、行ってみるといいと思います♪
東福岡高等学校・東福岡自彊館中学校、のレポート、いかがだったでしょうか?
みなさんの学校選びの参考になれば幸いです♡