いよいよ明日から、大学入学共通テストですね!
本格的な入試シーズンの幕開けです。
私から、受験生とその親御さんに、会場入りする際の心構えのポイントを少し、アドバイスしようと思います。
準備するものだの、そういったことはたくさんの人が書かれていますので、ここでは触れません。
私がお伝えするのは、「心」の準備のお話し。
よかったら参考にしてくださいね。
目次
受験には、何かしらの想定外もありえる
今回は、センター試験から大学入学共通テストになって2年目のテストですが、ここまでの対策は大変でしたよね。
さらに、新型コロナへの対策や受験生への救済策など、直前まで気の抜けない状態が続いていますね。
受験生は、対応するのに大変な思いをしているかもしれません。
皆、この状況の中で、本当によく頑張っています。
今回のこの状況に限らず、受験にはいろんな「事件」が起こったりします。
例年だと、天候不良の影響を受ける子、結構いますよね。
当日天候不良の影響で、会場に到着するのが難しくなってしまった受験生を、いろんな人たちが助けて会場まで送り届けてくれた、とか、
そんなエピソードが、毎年テレビで流れたりします。
天候に限らず、私自身、そして他の家庭教師の先生たちから聞く受験生に起こる「事件」は、本当に色々あります。
小さなことだと、
前日学校に受験票を忘れてきて、受験当日の朝一に学校に受験票を取りに行って、それから大急ぎで受験校に向かうとか(笑)
大きなことだと、
国立入試の日程に合わせて、福岡市内のホテルを予約しようとした受験生が、
ちょうど、超有名グループのコンサートと重なっていたことで、ホテルがどこも満室。
宿泊ができないことが理由となり、泣く泣く受験校を東北の大学へと変更。
こんな嘘みたいな、ホントの話し。
こういったことも実際にあります。
よく考えてみたら、生きてるといろんなことが起きますよね。
受験でも同様です。
どんな場面でも、想定外は起こります。
思い込みの怖さ
皆さんは、「準備万端で完璧、どんな失敗も絶対にしない!」ことを目指してきたかと思います。
もちろん、そういった姿勢で準備をしていくのは大事なんですが、だからといって
「だから、当日全てが順調に、自分の思い描いた通りにことが進む」
とは限らないわけです。
なんですが、人間は思い込むところがあります。
「絶対にありません」を、どこぞの方々は口にしがちですが、その後「想定外でした」という表現をされることもしばしばです。
「よし!準備万端だ!絶対に大丈夫だ!」「絶対に失敗してはいけない!!」
この「絶対」は、取りかたを一歩間違えると落とし穴になります。
・当日、来るはずの電車がこない!
・これまでテスト中にそんなこと一回もなかったのに、本番で消しゴムを落としてしまった!
・今まで練習してきたこととはかけ離れた形式の問題が出てきた!
なんて、自分にとって想定外の場面、絶対に起こるはずがないと思っていたことが起きてしまったら、パニックで頭真っ白になってしまいますよね。ひどいと、どうしたらいいか分からずに何も出来なくなってしまします。
「キャ〜っ、そんなこと考えたら、怖いやん!!」って、不安になってきてしまうかもしれませんが、
ですがこれらは、冷静に対処すれば、何とでも出来ることです。
自分を追い込む思い込みを外して、思考を柔軟に
「絶対にこうだ!」と、凝り固まった思考になってしまう学生は多いです。
毎日学校と家との行き帰り。会うのは主には学校の先生とその学校のお友達、そして家族。高校までは実際の行動範囲も狭いですし、限られた交流関係で小さな世界で生きてきているので、考え方に広がりがなくなってしまいやすい環境にあります。
凝り固まった思考は、結果的に自分を追い込みます。自分をどんどん不安にさせます。
私は日々のレッスンの中で、生徒には思考のトレーニングをやってもらいながら、考え方に広がりを持てるようにしています。
勉強を教えるよりも、こういったことがとても大切なんです。
今回は、明日、会場に向かう際の心構えの話しなので、
明日の大学入試共通テストに対して、現段階で、もしも、受験生や親御さんの中に何かしら「絶対に◯◯!」という、自分を追い込んでしまうような思い込みがあるならば、それを外すことをオススメします。
何があっても、そのつど最善のことをすれば大丈夫!なんとかなる!だから、オールOK!
追い込み型の思い込みを外して、ちょっと思考の転換をしてみてください。
自分の理想100%を思い込むのではなくて・・
「もしかしたら、自分にとって何か想定外のことが起こることもあるかもしれない。」
そんな感じで、少し考え方に幅を持たせる。
そのうえで、
「けど、何があっても、そのつど最善のことをすれば大丈夫!だから、オールOK!」
という考え方はいかがでしょう?
私は、本番間近の生徒たちには特に、こういった声かけをしています。
「絶対に◯点以上取ろうね!」「絶対に失敗したらダメだよ!」「大丈夫?ヤバいんじゃない?」
よく聞くこういう投げかけは、私は絶対にしません。
言葉の力は本当に強力です。
人から投げかけられるのはもちろん、自分の頭の中で考える言葉も同様です。
毎年この時期は特に、生徒や親御さんから「先生!どうしよう!!」って、慌てて連絡が来たりはしょっちゅうです。
私にとって、「あるある」から「想定外」まで、内容は様々ですが、
受験の経験の浅い生徒や親御さん方よりは、確実にドッシリ構えていられるようになりました(笑)
私自身が先ほどの、
「何があっても、そのつど最善のことをすれば大丈夫!だから、オールOK!」
の、この姿勢で、
「よし、じゃあ、どうしたら一番いいか、策を考えよう!」と、実際にそのつど相談して対処できるようにしていきます。
これを繰り返していると、最後のほうには、本人も親御さんも、
「受験って、こんな感じなんですね~。なんだかもう、笑っちゃいます~(笑)」とか、「先生、またまた事件です!(笑)」
っていう感じで、生徒も親御さんも、ちょっとしたネタ的に伝えてくれるようになったりします。
こんな感じで、受験期に何かしらのトラブルが起こることは、そう珍しいことではないです。
受験が初めての学生さんやその親御さんの中には、もしかしたら、すでに何かしらの想定外が起こっていて、
慌てたり、心穏やかではない人もいらっしゃるかと思います。
そんな方には、これを読んでもらって、
「へ〜、そうか、そんなもんなんだな~」って感じでいただいて、
不安や焦りといった、ネガティブな心の状態を手放して、落ち着いて冷静にうまく対処してもらえたら大丈夫ですよ♪
心の状態が、結果に大きく影響する
本番で力を発揮する、結果を出すのに1番大きく影響するのは、心の状態です。
「必死」な状態は、あまり良い結果は生まないです。
「必死」の裏には、「うまくいかなかったらどうしよう」とか「絶対に結果を出さないと終わりだ!」といった、ネガティブな感情が隠れていることが多いです。
ネガティブな感情は、手放したほうが、本番でうまくいきます。
私は、普段から生徒たち、そして親御さん方には、マイナスの感情を手放せるように、アプローチしてます。
心構えのポイントは「♪」マーク
ネガティブな感情を手放して、ちょっと軽さを出す。
♪マークが最後に付く感じの状態を作るのがポイントです。
自分で自分に言葉として投げかけてあげるといいですよね。
私の生徒たちの実際の発言を例にすると・・
「こんだけやったらいいんじゃね♪」
「まあなんとかなるんじゃね♪」
若い子には、このニュアンスは伝わるはず(笑)
親御さんも同じですよ。
あーだこーだと心配するのではなくて、
「わが子よ、ここまでよく頑張った!あとはなんとかなるでしょう♪」
こんな感じ。
親御さんの精神状態は、子どもにダイレクトに伝わって、大きく影響しますから、
親御さんも、♪マーク付けてみてください。
日本人は、「忍耐」とか、「根性」とかが好きですし、昭和の世代だど、「巨人の星」的なのを理想とされて、苦悶の表情で挑むのがいいんだと思われる方もいるかもしれません。
ここまで私が書いてきたことに、ふざけた感じを受けて、反発される方もいらっしゃるかもしれません。(特に、お父さんがた)
ですが、実際に結果を出してくるのは、いい感じの軽さを持てる子達です。
どうせなら、楽しんじゃえ♪
学生にとって、人生でこんなに大きなイベント、そう多くはありませんし、この時期しか経験できません。
せっかくのこの貴重な機会、できれば、その緊張感含めて、家族皆で楽しんじゃいましょう♬
当日朝、わが子を送り出す親御さんは
親御さん自身が、気が気じゃなくて、不安で心配で、子どもにあれやこれやと言いたくなるかもしれません。
先ほども書きましたが、親御さんが不安だと、子どもも同様に不安が増します。
「頑張るのよ!」
子どもは親から言われなくても、頑張ります(笑)
親御さんが思っている以上に、子どもたちはここまで様々な困難を乗り越えてきています。
親御さんにやっていただきたいのは、笑顔で「いってらっしゃ〜い♪」と送り出していただくこと。
そして帰ってきたら、「どうだった?(できたの?)」ではなくて、
「おかえり〜!お疲れさん♪」と、笑顔で迎えてあげてください。
たとえ子どもが何も反応しなくても、そっけなくても、子どもはちゃーんと受け取っています。
それから、美味しいご飯を食べさせてあげてください。
子どもにとって家は、ホッとする安全基地。そこで十分な休息ができることで、翌日からの力を養います。
あの手この手で、マインドフルネスタッピング
今まで書いてあること、なんとなく分かるんだけど、
とは言われても…
「そんなに簡単にそうなれるなら苦労せんわ!!」
という学生や親御さんもいらっしゃるかと思うので…(笑)
ここでひとつ、マイナスの感情を取る方法をご紹介しますね。
山富浩司さんという方が、マインドフルネスタッピングというものを広められてます。
いくつかやり方があって、本には詳しく書いてありますが、ネットにもちょこちょこ方法が載っています。
私はこれを見つけました。
↓
https://ameblo.jp/lifeskills/entry-12389702097.html
受験生や親御さんでも、活用できます。
「なにこれ?」と、なられるかもしれませんが、
経絡とか、東洋医学とも関連したものです。
これ、私の生徒たちは、実は私よりも効果を実感してます。
受験会場で、直前までしれっとこれやって、「落ち着いてできたよ!」という子も多いです。
疑い深い私なので、私の場合は、心の奥底でまだ少し疑ってるのかもしれませんねぇ(笑)。
やってみて、良かったらラッキー♪
ネットで調べたら、もっと詳しいやり方がどこかに載ってるかもしれません。
試してみるのもアリです。
最後に
受験生の皆さん、ここまで本当によく頑張ってきましたよね!
コロナの影響もあって、思うようにいかないことがあったり、どうかすると周りから心かき乱されることもあったかもしれません。
私は長年受験生と過ごしているので、みなさんの頑張りや大変さは、そばでよ〜く見て知っています。
中には、点数が上がらないことで先生や親御さんから評価してもらえなかったり、そんなこんなで自分に自信がなかったり、自分でも頑張れていない感じがしたり、会場に行きたくな〜い!現実を受け入れるのが怖〜い!なんて感じてる子もいるかもしれません。
パッと見の点数なんかで周りと比べて、自分が劣っているような感じがしていても、それこそ自分の思い込みです。皆それぞれの道、それぞれの頑張り方があります。どんな形であれ、受験を通して、皆それぞれの成長があります。
周りと比較をせずに、自分自身のこれまでを評価してあげてください。
そして受験本番は、
「まあなんとかなるんじゃね♪」の精神で、会場入りしてくださいね。
受験は、長〜い人生の、1つの通過点に過ぎません。これで、人生が決定づくわけでもありません。行く学校も、最後は、「ご縁」で決まっていきますから、深刻にならなくて大丈夫ですよ♪
そんなことよりも、今は感染対策と寒さ対策を万全にして、しっかり食事を摂って、体調ベストな状態で、明日から臨んでくださいね。
女子は特に、体を冷やさないように〜!!
親御さん方は、ここまでのお子さんへのバックアップ、お疲れ様です!
親御さん自身も、頑張ってる自分を労うことを忘れずに。
そして最後まで、わが子の応援者でいましょう♪
私三宮、全国の受験生を、かげながら応援しています!