みなさん、こんにちは。

目標地点は受験突破のその先、
「自分で自分の人生を切り拓き、自ら幸せになれる力」を身につけた社会人になるための、総合的な教育支援を行っています、
プロ家庭教師/教育コンサルタントの三宮です♪

 

私は現在、20代の大学生まで生徒を受け持っていますが、どの学生さんもリアル授業が増えて、友達との楽しい学生生活を送れるようになってきましたね。

私も、生徒たちが学校生活を楽しんでいる話を聞けて、とーっても嬉しいです♬

生徒たちには毎月月末に、月の振り返りをやってもらっているんですが、
今日は、大学受験後も定期的にコーチングを受けている、大学生のM君が、月の振り返りワークで書いたものを、ご紹介します。

 

これを読んでいただくと、私が皆さんにぜひ知っていただきたい、勉強以外の取り組みの大切さと、その効果を知っていただけると思います。

 

さて、みなさんは、子どもの将来を盤石なものにするために、子どもに必要なことは何だと思われますか〜?

 

マイナスからプラスにフォーカスする思考の習慣

「子ども(学生)の本分は勉強だ!」なんていう声もチラホラ耳にしますが、成績を上げるには勉強すること!というのが一般的ですね。
成績を上げるために、受験で合格するために、勉強をサポートしてくれる塾や家庭教師を活用する学生もとっても多いですよね。

確かに学生にとって勉強は、将来のためにはとても大切です。

ですが、どんなに勉強をやってもやっても、結果につながらない子がいます。
普段の成績はいいのに、本番とか模試になると結果が出ない、そんな子も。

なぜでしょう?

実は、これには、勉強以外に、
思考の習慣や自己肯定感の低さが大きく影響しています。


「勉強の仕方が分かってないから」という場合ももちろんありますが、
いざ勉強の仕方が分かっても、解決しないことも多いです。

 

どんなに勉強させても、マイナス思考や、本人の自己肯定感が低い状態のままでは、なかなか結果には結びつきません。
ここは、多くの人たちの盲点。

「自分はやってもできない」「自分より〇〇ちゃんのほうが頭がいい」「自分はどうせ・・」「できなかったらどうしよう」「できるようになる気がしない」

この状態が本人の中にあると、自分で自分の能力を制限してしまいます。
そんな子を、たくさん見てきました。

できないからと、さらに問題を解かせる。
生徒は、キツいし苦しいし、なかなか結果が出ないし・・
で、さらに自分はダメだと自分を責めて
自己肯定感が爆下がり・・。

悪循環〜〜〜。

逆に、
思考がプラスになってくると、日頃感じる感情が変わってきます。そして行動が変わってきます。
すると、望む結果も出やすくなります。自分の能力が最大限に発揮されるようになります。


多くの人は、ネガティブ思考が先行しやすいです。脳の作りとしても、放っておくとネガティブな思考に傾いていくようになってるんですね〜。


ですから、私は、生徒たちのレッスンの中に、思考の習慣をプラスに変えて、できるだけ日常的にいい感情でいるための、思考のトレーニングを取り入れています。

レッスン時間の多くは、勉強よりもこのトレーニングがメインということも多いです。
だって、思考が整ってくると、教えなくても勉強ができるようになりますから。


そのうちの一つが、月末の振り返りワークです♪

 

 

毎月プラスの振り返りをして、未来の自分をセッティング

月の振り返りでは、
・できたこと
・嬉しかったこと
・頑張ったこと
・チャレンジできたこと
・成長できたこと
・感謝できること
など、
プラスのことを振り返ってもらいます。

どの生徒も最初によく言うのが、「ない・・」「思い付かない・・」
マイナスなことを出してくるのは天才的なんですが、プラスなこととなると「う〜〜〜〜〜ん汗」(笑)

初めのうちは、このパターンが圧倒的に多いです。

大きなことを出そうとしなくていい。「プリント1枚出来た」でも全然いい!
自分がどんなに小さく思えることでも、拾い上げて一緒に喜ぶ♪
これを後押ししていきます。

 

ここで大切なのは、ただ書き並べるだけではなくて、
「お〜、いいね〜!」「そうそう、それがあるじゃな〜い!」「すごいすごい!」
と、周囲が肯定的に評価してあげること。

そして、生徒自身も「やった、嬉しい!」「イエーい!」って、「快」の感情を引き出せるようにすること。

最初は「全然すごくないし!」「嬉しくないし!」なんて、思春期の子は反発することもありますが、それも想定の範囲内。

こちらも根気よく、プラスの対応をしていきます。

 

そして、来月の目標を立てる。

ここでやる来月の目標設定は、学校でよくやられているものとは全然違います。
試験前に学習計画を立てて「ねばならない!」を作るのではなくて、
「理想の自分」を自分で事前にセッティングします。

人間は、自分で設定したことのほうに向かっていきます
負の感情を伴っていると、良い結果にはつながりません。ここでは詳しくは言いませんが、脳科学的にも、そうなっています。

「自分は勉強ができない」→苦痛。勉強ができない自分をさらに作ってしまいます。
「勉強が嫌いだ!」→苦痛。やっても結果を出せない自分になります。

なので、少〜し、ウキウキ楽しみな気分を引き出しながら、
「来月、どんな自分でいたいかな〜?」「来月、どうなったら嬉しいかな〜?」
こんな感じで、来月を考える。

 

区切りごとに、自分を肯定的に評価して締め括って「よしよし、今月も前進できてるな」。
次をプラスにセッティング「来月は、こんな自分で過ごそう♪」。

月毎にこれをやることで、
区切りごとに、自分で自分を力づけるセルフエンパワメントことができます。

 

自己肯定感アップで「なんか自分できそう!」

月の振り返りを書き出して書き並べたものを見ると、
「何にもできてない!」と思っていた自分の中に「あー、実はやれたこともあったんだな〜」「自分、できてるやん!よしよし」って、
程度の差はあれど、そんな気持ちになってきます。

どんなに本人が小さいと思うことだって、書き出したらそれは立派な成果です。
ここで本当〜に重要なのは、

周囲が、小さいこと扱いせずに、大きなこととして誉めてあげる、一緒に喜んであげることがと〜っても大切です。

このあたりは、ご家庭でも学校でも、逆の対応をしがちです。


点数に執着すると、点が上がったら◯、下がったら✖️。
この◯✖️評価は、本人の自己肯定感がダダ下がりで、ますます結果が出せなくなります。

 

さて、こんな感じのことを繰り返して、自分に小さなことからプラスの評価をし続けていくと・・
生徒からこんな発言が出るようになってきます。

「なんか、なぜかはよくは分からないんだけど、なんか自分できそう!」
これは、実際に生徒が発した言葉です。

こうなってくると、来月の目標を書き出すのも、以前に増してなんだかウキウキ♪ 
幻想ではなく、現実味をおびてきます。

で、気分良くその月を締めて、
「よし、来月も、いい感じで頑張ろう♪」

って、なってきます。

この「頑張ろう♪」は、

「頑張らないといけない!」「やらなくちゃ!」の責務ではなくて、

「頑張りたい♪」の願望のほうです。

これが引き出されるのがいい状態。

 

プラスの思考の習慣化で結果につながるようになる

こんな感じで、思考の習慣がプラスになって「自分はできそう」と思えてくると・・
やる気が出てくる→行動が変わる→結果が変わる

このプラス変化が起きやすくなってきます。


あとは、放っておいても、私があれこれ指示しなくても、生徒はどんどんやってくれるわけです。

当然、本人はそんなに苦しまずとも、
成績は上がるし、受験も合格します。

 

月の振り返りは思考のトレーニングの一部ですが、
こんな感じのことをやって思考をプラスに変えていくことで、自己肯定感がアップして、結果につながっていきます。

生徒事例

さてさて、ようやくここで、大学生のM君が書いてくれたものをご紹介♪
ジャジャン!!

振り返りに、嬉しいな〜っ☆ていう、「快」の感情がくっついているの、伝わりますか? 
たくさんの、プラスの振り返りができてますよね〜♪

来月の目標に、「楽しむ!」っていう表現も入ってます。
自分で上手に自分セッティングができてます。

あれよあれよと、自分で決めてどんどん進み続けているMくん。
大学での勉強もかなり頑張っています。
「きついとか、苦しいとかはない?」と確認しましたが、「そんな感じはなくて、自然とやってます」とのことなので、一番いい状態ですね!

 


今ではこんなM君ですが・・、


大学受験を志し始めた頃の、M月の振り返りワークが出てきました〜。キャー、懐かしい!!

まず、字が、かなり違うよね。気持ちが現れてる・・(笑)

M君にも「こんなん出てきたよ〜!」ってLINEに送ったら、

「キックボクシングに行ったことなんか、すっかり忘れてました。この頃は、月の振り返りもウンウン唸りながら書いていた気がします」
って、遠〜〜い過去の遺物になってました。

今のM君はステージが爆上がりしているので、当然の反応です。


当初のMくんは、いろんな事情を抱えていて、ほとんど勉強らしいことをしたこともなく、自分は将来どうなってしまうんだろう?っていう不安でいっぱいな状態でした。

集中力もあるはずがなく、1日に、超簡単な中学英語ドリル1枚。
そこからのスタートでした。

思考もネガティブの塊でしたから、出してる空気感はどんより、発言はほとんどネガ(笑)

なーのーで、この最初の頃の振り返りワークは、
「何もありません」「思いつきません」「こんなことして、なんか意味あるんですか?」「先生の言ってることは綺麗事に聞こえます」・・・^^;

で、私がサポートすることでなんとか書き出す状態。


来月の目標のところは、この時は自分で絞り出して書いてますが、
自分自身で書いたこの表現の裏に、苦しむ感じが見え隠れするの、わかりますか?
「ねばならない(苦しまないといけない)」が出てきてます。


私がこれまでに受け持った生徒の中では、ネガ度・難易度は5本の指に入ってましたね〜(笑)
ですが、精神力の成長・実際の成績の伸び上げ度も、5本の指に入ってます〜♪

これまで模試で叩き出した偏差値では最高40くらい上がりましたし、IQも、今測定したら、びっくりするくらい上がってるはずです。

 

生きる力を身につけるということ

私が今実感していて、はっきりと言えるのは、
大学受験だから、成績を上げたいからと、勉強だけを教えていたら、絶対にここまでは成長はしなかった
ということです。


脳科学・心理学・量子力学など、多方面で学んで実践して、生徒に思考のトーニングなど、そういうことが出来る自分になっていて、本当〜によかったと思います。

思考の習慣性が良くない方向のまま、自己肯定感が低いままで、どんなに勉強をやっても、やらせても、成績は上がりません。
仮に表向きは上がっても、問題を先送りにしているだけです。

比較的結果の出やすい、小〜中では、ガッツリと問題を解かせまくって、一時的に仮に上がったとしても、
本人の内面が整っていない状態では、必ずその先のどこかで、躓くところが出てきてしまいます。
実際に、そうやって躓いてしまった中高生を、たくさん受け持ってきました。

躓くのがもっとその先、大学生になってからかもしれないし、社会人になってからかもしれません。
そういう人たちにも、たくさん会いました。


ごくたまーに、もともとが超プラス思考の塊で、次々に結果を叩き出し、受験もスイスイ突破していく子がいます。
私は過去に1人だけ、そんな子を受け持ちました。
そういう子は、地頭が同じのネガティブ思考の子よりも、どんどん結果を出していきます。

思考の影響は本当に計り知れないなと痛感します。

 

Mくんは、コロナの影響を受けて、
あれだけ楽しみにしていた大学生活が、入学してすぐ、全てオンライン授業となってしまいました。

最初は、多くの大学生と同様に、ガッカリ〜でしたが、

すぐに解釈を変えて、自分への質問。

「この状況の中で、今の自分ができる最善のことは何?」

そして、この状況だからできることに集中しました。


その結果、
大学の課題を卒なくこなして成績優秀♪
できることに取り組んで、友達作りも楽しむ♪みんなで乗り切ろうと行動する。
さらに就活に向けて、今やれることを次々取り組んで、成果を出し♪・・

で、
達成感を感じ、その達成感でさらに、自信をどんどん上げています。

 

そういう状態だと・・


実は、運も味方についてくるんですよね〜♪
いろんな「やったー!」「ラッキー!」が起こってきています。
これを、M君自身感じています。

強運も、自分自身で造れます!!

どんな状況下でも、自分に適切に問いかけて、その時の最善の選択と行動をとって、自分で自分の人生を切り拓いていく。
運も味方につける。

これが、「生きる力」じゃないかなと、私は思っています。

 

何が起こってもおかしくない、先の読めない時代です。
昔ほど学歴が通用しないし、「一生が保証された未来」というのも、もはや存在しません。

勉強をさせるだけでは本当の成績上がりませんし、子どもの将来にはつながりません。
この時代を生きていくための力は身につきません。

 

 

自分の思考の習慣を振り返って、ポジ変しよう♪

さて、ここまで読んでいただいて、自己肯定感を高めることの大切さと、そこに思考の習慣が大きく影響することが分かっていただけたかと思います。

「なるほど〜〜、そうなんだね〜〜」で、終わったら、「知る」で終わっちゃいます。

「知ってます!」「分かります!」って、知識が入っていることと、
「できます!」と、実際にやって結果につなげるのとは、
全くの別です。

これ、超〜〜〜大事!
生徒たちにいつも言ってることです。

数学教えてもらった→分かった♪
で、終わってる子たちが巷に溢れかえってます。

 

分かったら、実践に移しましょう。

実践してナンボです。


こうやって偉そうに書いてる私ですが・・
私自身、元は超〜ネガティブ思考で、自分で自分の人生を落とし込んでました。

で、あるところからこれを実践して、かなり変えられた現在。

それでも、まだまだまだまだ、「あ!今のネガ!」って、出てくることも結構ありますから、
その度に「今のキャンセル〜〜!!」って言って、ポジ変実践してますよ♪



学生も、親御さんも、ご自身、そしてお互いの
思考のクセ、発言のクセ、をちょっと考えてみてください。

「やっぱり〇〇だ」ってガッカリしやすい
とか、
「どうしていつもこうなんだ?」→有効な質問ではなくて詰問
とか、

何かしら気づく、ネガティブな思考の習慣、発言。

親御さんであれば、ネガティブな子どもへの言葉かけがあるかと思います。

その気づいたこと、まずは一つでいいので、ポジ変しましょう。

その小さな一歩がまずは大事。大きな変化につながりますよ♪