目標地点は受験突破のその先、
「自分で自分の人生を切り拓き、自ら幸せになれる力」を身につけ、
「幸せに働ける社会人」になるための、
総合的な教育支援を行っています、
プロ家庭教師/教育コンサルタントの三宮です。

 

先日、元教え子の親御さんから久しぶりにご相談とご報告のメッセージをいただきました。

高校受験時に受け持っていたKちゃんは、元々朝がとても弱かったのですが、当時は何とか元気に学校に行くことができていました。

現在高校3年生。

徐々に朝起きられなくなり、出席日数にも影響するようになってきたとのことで、
病院を受診したところ、「起立性調節障害」「体位性頻脈症候群」の診断を受けたそうです。

思春期に、朝起きられなくて学校に行けなくなってしまう、という子たちが少なからずいます。病院で診断を受けても治療が難しい現状があります。

今日は、Kちゃんのお母さんとのやりとりをもとに、思春期の体調不良その他の問題を抱えているお子さんに対して、親御さんに目を向けていただきたいことについて、お話ししていこうと思います。

私の経験上、お子さんの状態をよくしていくうえで絶対に外せない、けれど見逃されやすいことについてです。

ぜひ参考にしてください。

 

 

現代の子どもたちの栄養状態の現状

皆さんは、「新型栄養失調」「隠れ栄養失調」などの言葉を聞かれたことはありますか?

「炭水化物」「タンパク質」「脂質」は取れているものの、
「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」などが不足していることから、
栄養素に偏りが生じて栄養失調状態になっている子が多い、というものです。


昔十分に食べられなかった時代に、体が痩せていて栄養失調、というのは想像しやすいですが、

今は、体は大きい(もしくは太っている)のに、実は栄養失調状態にある、という子が多いそうです。

 

 

今の食材に含まれる栄養と、普段の食事から栄養摂取が難しいという現状

うちはバランスの良い食事ができているし大丈夫、と思われているご家庭もいらっしゃると思います。

ですが、日常的に3食しっかりと食べている子どもの母親を対象にした調査を実施したところ、
「8割の子どもに新型栄養失調のリスクあり」となった調査もあります。(ハウス食品調べ2018年)

手軽に食事ができる昨今では、どうしても、炭水化物、タンパク質、脂質に栄養が偏りがちになってしまいますよね。


また、野菜ひとつとっても、今の野菜の栄養素は昔の野菜の何十分の1、なんてことも言われています。

私は田舎の育ちですが、昔の、太陽のもとで無農薬で育てられている野菜は、とにかく色が濃くて味が濃かったことを覚えています。

最近の、特にスーパーの野菜は、とにかく味がしない印象です。
それだけ、含まれている栄養素も少ないんだろうな~なんて感じてしまいます。

 

 

Kちゃんのお母さんが痛感した栄養素の重要性

先述のKちゃんのご家庭ですが、私が受け持っていた時に、栄養素、特にミネラルのお話をしていたことを覚えていらっしゃったお母さん。

最近、ミネラルのサプリメントを摂るようになられたとのことです。
先にお母さんのほうがスタートされたそうですが、3日目の朝の目覚めが驚くほどよく、その後も疲れにくい体を実感されているそうです。

Kちゃんも、以前と比べてすこ〜し改善の兆候が見られるようです。


「三宮先生のミネラルのお話し、覚えていてよかったです!」とのことでしたが、
病院に行くだけでなく、栄養面からの改善を狙った行動に早々につながられてて良かったなと思います。私としても嬉しいです。


その他にも、ご相談くださった内容にアドバイスしましたが、Kちゃんが何とかうまく高3を乗り切ってくれるといいなと思います。

 

 

時にはサプリメントも活用するという発想

サプリメント大国のアメリカでは、もうかなり前から、食事からすべての栄養素を摂取することは不可能ということから、サプリメントを活用する方が多いそうです。

私も、栄養のことに関して勉強したり、自分自身が実践したり、実践しているご家庭を見たりしていく中で、
特に思春期の子どもたちの栄養の大切さを痛感しています。

なので、レッスンの中でも、栄養指導を取り入れることもしばしばです。

 

本当は、食事で100パーセント改善できれば一番いいんでしょうが、なかなか難しい現状がある昨今。
サプリメントをうまく活用することを視野に入れるのもいいかもしれません。

実際に、生徒がサプリメントを取り始めてから、何かしらの改善の兆候が見られることもしばしばです。


私の体感としては、思春期の子たちが補うのに必須なのは、
まず、「ミネラル」そして「ビタミン」ですね。

補うにしても、「鉄」とか「ビタミンD」とか、どれかひとつに絞ってではなく、満遍なく総合的に、マルチに補うのが重要です。
偏って補われても、他に足りないものがあると、うまく機能しません。

 

 

まとめ:一度、子どもの栄養状態に目を向けてみよう

ここまで、私が普段重要視している、子どもの栄養について綴ってみました。

子どもが抱える問題として、不登校、発達障害、等々色々ありますが、改善を試みるうえでも、思春期の重要な時期を健康で元気に過ごしていくためにも、
心身の健康状態を整えることはとても重要です。

栄養状態は、集中力、頭の回転の速さ、情緒の安定、といったことにも大いに影響します。


これまでたくさんのご家庭の中に入ってきましたが、
ご家庭が実践されている食や栄養の管理のあり方で、お子さんの状態、学習能力が全く違うことを痛感しています。

今一度、「子どもの栄養」にも意識を向けてみてはいかがでしょうか?

発達障害に対しては、栄養療法といったものもあります。検索かけると情報がたくさん出てくるので、気になる方は調べてみてください。

 

このブログが、若い子達のより良い未来創りに、何かお役に立てると嬉しいです。