目標地点は受験突破のその先、
「自分で自分の人生を切り拓き、自ら幸せになれる力」を身につけ、
「幸せに働ける社会人」になるための、
総合的な教育支援を行っています、
プロ家庭教師/教育コンサルタントの三宮です。
受験生の皆さんは、志望校の過去問を解いている頃かと思います。
先日のレッスンで、大学受験生の英語をやっていて、
とってもいい事例が出てきましたので、今回はそれをご紹介します。
受験に必要な、「戦略」にも触れていますので、
ぜひ参考にしてください。
目次
大学入試過去問の英語長文が分からない!
高校3年生で、大学入試を控えた生徒(Hくん)に、
レッスンの前に、志望大学の過去問を解いてもらっていました。
超駆け込みの子なので、ようやく過去問演習に入れました(笑)
志望校の過去問を解くのは初めてです。
入試英語は、その大学によって随分と傾向が違います。
さーて、Hくんはどう感じるかな〜?
私は楽しみでした🎵
で、Hくんの過去問をやってみての感想は
「時間が足りなかった汗。大問5(長文)が、話の内容が全然分からなかった・・」
でした。
これは、過去問を解き始めた子によくある感想で、
私にとっては想定内。
なんですが・・
あれ??
てか、Hくんには、事前に攻略法、いくつか教えてたよね??
あれは???
Hくんは、あまりに直前でレッスンが十分にできないということもあって、
一部、攻略法リストを先に渡しておいて、
「それをチェックした後で、過去問をやっといてね〜」
と、伝えていたんですが・・
Hくんはそのことをすっかり忘れていたという・・
「バカも〜〜〜ん!!!」
笑笑笑
ここから先、
私が「攻略法」を伝授しながら、得点率を上げていく作業が始まります。
英語長文の読解攻略
固有名詞がたくさん出てくる英文への攻略法
今回、Hくんが内容を読み取れなかった英語長文は、
「国名」「人物」「施設」等の、固有名詞がたくさん出てくるものでした。
こういうのは、受験生が「分からない!」となりやすい英文の一つです。
問題用紙の2ページに渡る長〜〜〜〜い英文。
そのまま読んでいくと、そりゃ〜分からないです(笑)
「えっと?これってどこの国のことだったっけ?」
「これって誰だっけ?何したんだっけ??」
「これってどこ国とどの国が〇〇なんだっけ???」
こういうのって、英語だから分からないんではなくて、
日本語で書いてあったとしても、途中でこんがらがってきます。
ですが、素直で真面目な学生たちは、「自分が英語が苦手で読めないんだ・・」そんなふうに勘違いして、落ち込むこともしばしばです。
ちょっと待った!
英文を読むときには、
必要に応じて、自分が分かりやすいように、
囲ったり、丸つけたり、線を引っ張ったり、メモしたりしながら、
パッと見で分かりやすくなるようにしながら
読むと良いですよ。
これをやるだけで、読解が全く変わってきます。
出典も読解の大きなヒント
「確かに、出典を先に見といたら、全然もっと読めましたね〜。これ」
過去問を解いた後に、私の事前の攻略法アドバイスに気がついたHくん。
ほ〜ら、そうやろう??(笑)
過去問を解く前に見ておいてほしかった、攻略法のひとつ。
「出典」のついているものは、長文のテーマの大きなヒント
になります。
読む前に「〇〇のことに触れるだろう」
という事前知識があるだけで、内容の読み取りやすさが格段に上がります。
こういったことでも、得点がグッと上がりますよ。
攻略法を伝授された後のHくんは?
通常だと、英文を一緒に訳して教えてあげたりすると思いますが、
それはナンセンスです。
私がやるのは、技の伝授(笑)
攻略法をあれこれ教えた後は、英文を訳すことはせず、
自分で再度チャレンジしてもらうことにして、レッスンを終えました。
で、その日のレッスン後、チャレンジしてもらってからの、
Hくんからのメッセージが来ました。
ほら〜っ、
できるやないか〜〜〜〜〜〜っ!!
めでたしめでたし(笑)
目標得点率まであと少しというところだったので、
これで、志望大学のこの過去問はクリアです🎵
入試には、学校では学べない「攻略法」がある
学校や自宅で、ゆるりゆるりと勉強をして知識を積み重ねていくことと、
実際の入試で得点していくこととは、
別物です。
知識を身につけたたあとは、それを実際に活用して、
それぞれの入試のタイプ、志望校の問題傾向に合わせて、
制限時間内に効率よく得点につなげていく策が必要になってきます。
志望校の傾向、それに照らし合わせた自分の学力状況に合わせて、
適宜学習内容の調整もしていきます。
ちなみに、プロ家庭教師が付いている子は、
上位校を目指している子ほど、早い段階で数年計画で、
志望校に焦点を当てて、
学校でやってることとは全く違った学習をしていることも多いです。
学校では、知識を入れて、頭を膨らませていくという感じですかね〜。
例えば、自動車学校では、
「学科教習」と「技能教習」に分かれてますよね。
学科教習で知識をつけたら、技能教習で実践する。
学科と技能は、やってみたら随分と違いますよね。
実際に車を動かすのって、慣れるまで大変ですよね。
知識だけではダメで、体に覚えこませる必要があります。
これでいうと、学校でやってる勉強は、自動車学校の、学科教習という感じかな。
入試には制限時間があります。
英語に限らずどの教科も、限られた時間で膨大な問題を解いて、少しでも得点に結びつける必要があります。
入試は競争ですから、1点の違いで、合否が分かれる、そんな厳しさがあります。
志望校の入試問題に関しては、
問題の傾向を分析して、時間配分を決めていきます。
合格に必要な得点率を知って、それに合わせて作戦を立てていきます。
医師薬受験でない限り、
学校でやっているような「最初から最後まで丁寧に解いていく」ではなく、
必要な得点率に合わせて「何を捨てるか」という発想も大切なんです。
知識だけではなく知恵も使え!
勉強して、みなさん知識をたくさん身につけると思います。
ですが、得点力の高い子ほど、問題を解くときには「知恵」も使っています。
情報を整理する力に長けています。
問題の裏を読んで、出題者の意図を読み取ったりもします。
どのくらい知恵を使って解いたか、その子が解いた問題用紙を見せてもらうと一目瞭然です。
先ほどの英文はひとつの例ですが、数学でも同様です。必要に応じて、線を引いたり書き出してみたり、そうやってる子ほど、得点につなげています。
私が生徒にやっているのは、知識の取り込みではなく、
この「知恵」を磨くところでもあります。
ゲームでは、最後のほうはなかなか難しくて苦戦すると思うんですが、
なんとかクリアしようと、攻略法を必死になって自分で考えますよね?
ゲームやってる子は、そうやって、知恵を振り絞って、あれこれ工夫して、ゲームをクリアしようとしているはずです。
それをそのまま、勉強のほうにも活かしましょう🎵
で、ここで大事なこと。
今回、私が生徒に教えたことのように、
「こうやるといいよ」
そんな感じで教えてもらうことがたくさんあると思いますが、
「うん、わかった〜」
で、そのまま丸っと取り入れてしまったらダメですよ。
「人から教えてもらったことは、自分に一番合うようにカスタマイズして、
自分のものにすること。」
ここが非常〜に重要です。
先生が教えてくれる方法は、そのまま自分にしっくりくるということでもありません。
参考にしたうえで、
「じゃあ、自分はもう少しこうやると良さそうだな〜」
そう感じることが何かしらあるはずです。
Hくんにも、技を伝授はしましたが、
あくまでも参考にして、自分が一番いいような形で取り入れるように、念押ししています。
こういうのも、知恵を使うってことです。
まとめ 〜工夫をして入試を攻略しよう〜
今日は、
「工夫ひとつで、読めない英文が読めるようになった」
という生徒の事例から、
入試過去問の英語長文の攻略法、そのうちのいくつかをご紹介しました。
ちょっとしたことも含めて、
過去問は、どう解くかで得点が大きく変わってきます。
大学入試の過去問の例でしたが、高校入試も同様です。
高校入試の場合は、
県立高校だと、県による入試問題の違いも大きいですね。
みなさんの志望校の入試問題には傾向があります。
それと同様の問題で、
なんとかして点数を稼いでいって、必要な点数を取れるようになって、
最終的に志望校に合格する。
これって、ゲームとよく似てません?
「よっしゃ〜、この過去問、なんとかして合格得点率をクリアしてやろう!」
そんな感じで、ゲーム感覚で、過去問に挑んでみてください。
なんだか楽しくなってくるはずです。
ゲームやったらあんなに熱中できるんだから、
そうやって過去問にも、熱中できるはず(笑)
実際に、私は生徒たちと、
「惜しかった〜〜、もうちょっとやったや〜ん!!」
とか
「ウエ〜〜イ🎵この問題クリア!!」
とか、
そんな感じで楽しくやって、成果を上げてます。
先ほどのHくん、
スタート時は、「やばい、どうしよう〜っ汗汗」
という感じでしたが、
最近は
「やってることが成果につながってる感じがあって、なんだか楽しくなってきました🎵」
そういう発言が出ています。
嬉しいことに、Hくんのお父さんから、こんなメッセージをいただきました🎵
お父さんにも喜んでいただけて、私としてもとても嬉しいです。
苦しいとモチベーションを維持するのは大変ですが、
問題が解けたりして嬉しくなったり、
勉強が楽しくやれたり、
何かしらウキウキするような状態でいられると、
モチベーションは維持できますし、
「もっと他の過去問も解いてみようかな〜っ🎵」
っていう具合に、
やる気も出やすくなります。
ハチマキ締めて、
「エイエイオ〜っ!!」
苦しんだ挙句に、命をかけた決戦に向かうようなやり方は、
よろしくありません。
どうせやるなら、楽しく、賢く。
で、
結果につながりやすくなりますよ〜。
ぜひ参考にしてくださいね。